65.聖飢魔II(戸田市文化会館)
聖なるものに飢えている悪魔がIIび甦る

01 BAD AGAIN〜美しき反逆〜
02 地獄の皇太子
03 君が代は千代に八千代の物語
04 アダムの林檎
05 APHRODITE
06 秘密の花園
07
  RXソロ〜ライデン殿下ドラムソロ
08 魔界舞曲
09 MASQUERADE
10 STAINLESS NIGHT
11 蝋人形の館
12 JACK THE RIPPER
13 THE END OF THE CENTURY
   
EC1 悪魔組曲作品666番変ニ短調
   
EC2 GLORIA GLORIA
EC2 FIRE AFTER FIRE
EC2 EL.DO.RA.DO

と言うわけでそのときがやってきました戸田市文化会館!

定時開演を強調してたものの、物販が長引いてるのかなかなか始められない。
スタッフの皆様が「信者の皆様」と言ってたのが新鮮だったなあ。

ステージ上には紗幕とかかかってなくてセットがむき出し。中央に大きな階段、階段の脇には馬の死体のようなオブジェがごろり。
両脇にかなり高いひな壇があって、ドラムセットは上手側。

18:30ころからサウンドチェック。
18:42ころ、場内アナウンスのお姉さんの声が。「ご信者の皆様」でみなウケる。

「それでは、まもなく復活します」

の声に、場内から大歓声。

そしてようやっと客電が落ちる。
真っ暗になったステージの中央に猫背の人影ひとつ。

聖飢魔IIのミサでおなじみ、セムシー登場。

「…あーよく寝た。 さて、今日は何の日だ?
 ん…この風の匂い…!」

と相方ゾンビーを呼び出す。




そして始まるショートコント。




見ながらやけに面白いし、テンポいいしどっかの芸人か?と思ったら案の定吉本興業の芸人でした。ジャンピングニーと言います。
(リンクすら見つけられないほど新人さんらしいですが(笑)
結構な時間のネタを披露し自己紹介の後、悪魔を呼び出す呪文「エロイムエッサイムエロイムエッサイム 我は求め訴えたり」とみんなで唱和。


「THE END OF THE CENTURY」のオーケストラバージョンが流れる中
白いマントの影が中央に。
記念すべき第1曲目は、「BAD AGAIN」。


「美しき反逆」言われるまで「白い奇跡」と勘違いしてたおばかさんが1*列目の端っこでメモを取っていたのは内緒だよ。


それにしても閣下の声量のすごいことと言ったら。マイクの位置がありえない。ラストのなんてほとんど腰ですよ。
ああ、ホントに帰ってきたんだ、と感慨に浸りつつジーンとした所で「地獄の皇太子!」と早口に告げる閣下。さあこっから宴の始まり!初めて聞いた気がするよ…。
「君が代は〜」あたり、結構閣下の声が割れてる。

衣装の説明は無理…(笑)
参謀はノースリーブで肩に銀のモール。全体的にギラギラ。マントは黒のラメっぽい生地に紫のシフォンぽい布が所々にチラチラしてました。
対照的に黒でシンプルにまとめられているのが長官。これぞ長官の衣装!と言うべきロングの軍服ぽいジャケットに軍帽。
閣下も閣下らしいライダーなベルトにマントが何種類か。下は黒のスパッツだったり革パンツだったり。
和尚はグレーのロングジャケット。肩はお羽がふさふさ。銀糸で刺繍がされてた?光にキラキラと。
殿下は最初はトゲトゲ付のベストに中は体にフィットするノースリのツナギっぽい。黒字に蛍光ピンクの稲妻模様。


「期間限定聖飢魔II、悪魔のミサへようこそ。
 ずいぶんと久しぶりだな。元気か!元気にしてたか!ちょっと弱ってるか!
 
 何しに来た。何をいまさら、また我々に寄りかかろうとしているのか?
 だからダメなんだ…だがそんなみんなが大好きだ。

 地獄で会おうと行ったもののいつまでもお前らが来ないからちょっと会いに来た」

と言うようなことを言って、まず1回目のメンバー紹介。
閣下のコールに答えて、ゼノン和尚が投げキッス。


ちょちょちょちょちょっと奥さん!和尚が!和尚が投げキッスしてる!!!!(驚愕)
やややっぱりべーしすとはおはねがはえてなげちっすをする職業なんだよ!と終演後真っ先に電話をした俺。ほかに言うことはないのかい。
サポートキーボードは怪人松崎様。シルクハットに胸元フリルの赤いサテンのシャツは定番スタイルね。(目元のマスクも)
「名前を聞いて失神するなよ?」「名前を聞いて一緒に失楽園を…」とか、韻を踏みつつ楽器陣を閣下が紹介。
そして閣下の紹介は長官が。

「名前を聞いて…し…しつこい奴だと思うなよ!

お、思いませんとも。ぷくく。

そしてこの辺で登場したのが今ツアーのゲストであるジェイル大橋元代官。「名前を聞いて、尻尾を巻いて逃げるなよ!」と紹介されておりました。

「ガンガン行くぜ!貧血起こして死ぬなよ!
 …サンプラでまた会おう。」
いやその閣下まだミサは続きますって!と思っているとおもむろに足元のカンペを手に取る。
ペクチンカリウムポリフェノール、などと何かの成分を読み上げる閣下。「こんにちは思いっきりテレビです」とさり気に交えながら。
そして手にしたのは真っ赤な林檎。「ちゃんと紅玉だよ!」となんだか嬉しそう。

ここで始めてミサの人はどれくらいいるか手を上げさせてみたり。
「初めての奴も知ってる奴も驚くように」と前置きして、ひょい、っと林檎を放り投げたりしつつ例の薀蓄をばご披露。

-豆知識-
今閣下が手にして居るこの紅玉、実は青森県南部地方や岩手県の一部では、「満紅」(そのまま音読みしてください)という、
世間一般で女性性器を表す単語と大変良く似た呼び名がついている。
-豆知識ここまで-

その事実が知らされるや否や、閣下の指示にあわせて驚いたフリをする信者のみなさん。「エー!ウッソー!ヤッダー!」までは分かりますが最後のコマネチまで見事にそろうのは熟練の技ですか(笑)
もちろん始まるのは「アダムの林檎」。ここでルークさんがいったん下がる。各構成員にそれぞれ一口ずつ林檎をかじらせ(さすがに殿下は無理だったような気がする)客席に投げる。ルークさんも間奏には出てきて林檎投げてた。林檎争奪戦。
そういえば昔青森でコレをゲットしたお友達は冷凍かなんかしてたな…

そして曲が終わるとまたMC。
この季節は信者には不愉快なクリスマスと言うイベントがあるとか神の恩寵は気まぐれであるし良いことがあれば悪いこともありお前らの道行きにほら不幸せほら不幸せほら不幸せ(太字部分はヘリウムボイスでお読みください)と悪魔が不幸を振りまいてやるのだ…何せ女神は気まぐれだからな!と始まったのが昔なつかしアフロディテ。ハゲジジイでクソババアを生で聞ける日が来ようとは。

そして終わりましたら「JAIL代官の漫才コーナー!」って代官そういうキャラなの?とビックリしてるとステージもビックリしてた。どうやらここは違ったらしい。MC無しだったらしい(笑)JAILさんが居るからかまたまた第3教典から「秘密の花園」。代官の白いオーバーニーブーツ姿になぜか異様にときめいていた俺。だってなんかかわいいっつうか華奢っつうか…。もっと怖い悪魔のイメージがあったんで。
そしてホントの漫談コーナー。いや、出来ないけどね代官は(笑)
「20年信者の人ってどれくらいいる?」と手を上げると、コレがまた結構居る。その人たちに一言、「20周年おめでとう」と代官。
いやいや20周年我輩たちだろ、と突っ込む閣下に「お互いにね」みたいなことを言ってくれる代官が一目で好きになったよ!

ここで閣下がリハの裏話。ギタリストはすぐ疲れるらしい(笑)
昔は結構あれもこれもとこだわってたリハも、「じゃあこのくらいで」になるし、予備日も練習してたのが、体力の温存に向けるようになったとか(笑)
でも温存してたおかげでまだまだ体力は残ってると。

さて目を閉じて。
会社や学校でムカつくことがあっただろう、それを思い出して目の前にそいつらが居るつもりで罵倒をしてみろ、となんだか懐かしい前フリ。
でも誰一人罵倒できない。だって目の前に居るの閣下ですよ、久々の構成員ですよ、無理無理(笑)ここで目を開けさせるのを忘れたことに気づいたのか、苦笑しながら「…目を開けていいぞ」と閣下が言う。もっかいやり直しだけどでもなんとなく何も言えず(笑)
この前フリは「鬼」でした。ここでルーク+JAILに変更。長官一休み。閣下の高音は相変わらずパワフル。

ここで一旦フロント3名が退場して、残されたのはバケモノ・リズム・セクションRX。(つうか俺、一番ルーク端だったので松崎様まったく見えてないの。居たかどうかワカンネ)
見事なドラム・ベースソロを披露した後は、一旦和尚も退場。殿下の独壇場。
すでにトゲトゲのベストは脱いでてタンクトップ状態なんだけど、あんまり力いっぱい髪振り乱して、ってタイプのドラマーじゃないんですよね殿下は。
時折自分の頭を叩きつつ(笑)飽きないドラムソロを聞かせていただきました。
そしてもう一度和尚登場。黒のお羽がふわふわ。羽と言ってもラインの部分の骨格のみで、後は薄手のシースルーな生地で羽を作ってるんだけどね。後ろの階段が割れて竜の頭が。威嚇している竜にバナナをあげようとする和尚がかわいい。食べられない竜の頭をぺちりとやっててまたそれがキュート。

フロント構成員も戻ってくる。ギターはルクジェイ。一度上手側に去っていく和尚に参謀が「…飛ばないんだ」と一言(笑)
やってくれると思ったのに!としきりに残念がっておられました。両手を水平に上げて消えて行った和尚に、「アラレちゃんじゃないんだから…(一瞬静まる会場)…悪かったね古くて!」
いや大丈夫みんな分かりますよ!と言うところに重ねて古いネタを被せる参謀。さすがにこれは俺は分かんなかったが一部受ける。「おっ、分かる奴いるじゃん、ナカマ
(*´∀`)人(´∀`*)ナカーマ 」と片手を上げてました。

閣下が出てきて「踊りたいか?腰を振りたいか?」とHGバリにフォーフォー言いつつ始まったのが「魔界舞曲」この曲はジュリアナ扇子(って言ってみんなついて来れますか!)が定番アイテムらしくあちこちでひらひら。サビの部分でみんな振り回しつつ狂乱してた。…ら閣下が人一倍おっきいの持ち出して振ってました。えーと、今もどっかで売ってるのでしょうか?(ハンズでも行けばいいのか…)

続いてのマスカレイドが終わったら和尚がメンバー紹介。「RXのコンサートにようこそ!」(笑)聖飢魔IIは前座らしいです。
殿下と松崎様と和尚、モニタが返らないらしく話がかみ合わず同時に喋ったりなんだかそのかみ合わなさ加減がおかしい。体が硬く胡坐をかくのがの出来ない松崎様に対し、「殿下は胡坐かけるのかな?」と尋ねると殿下が下まで降りてきてどっかりと座り込む。「腹割って話しようじゃないか!」と言う殿下に「いや、こっからマイクが届かなくていけない(笑)」と返す和尚。
殿下とは、聖飢魔IIで一緒になってから今までずーっと話がかみ合わないらしい(笑)楽器を持ったらあんなに息はぴったりなのに。って自分で言っちゃうところが萌え!
何でしょう、ほわほわさんとキャッキャさんは永遠の萌えモチーフなのですか…と一人心の中でのた打ち回る。
初日が埼玉で埼玉県民の殿下は嬉しそう。聖飢魔IIに加入して初ミサも埼玉だったんだそうだ。「埼玉県民イエー!」と言って反応する信者に「そんな(たくさん)埼玉県民居ないだろう!」と突っ込む。
いやいや結構居ると思うよ(笑)

それにしても聖飢魔IIのみなさんは喋りが上手い…

ステンレスナイトはルクエスで。ギターがちょっとモニョり気味。サビでぴったりとそろって手を上げる信者のみなさん。見事です。(乗り遅れた俺)


そしてこの後はギタセク3名体制。なんと19年ぶりにこの曲を弾く、と言うジェイル代官復帰。

「…悪魔の森の奥深く…一見何の変哲もない古い屋敷…」

聖飢魔IIを良く知らない人でもこの台詞は知って居るであろう衝撃のデビュー曲。「…少女の叫び声が…」と言う後にみんな「キャー!」と叫ぶのですが、それがもう全員なもので

「………聞こえるとか、聞こえすぎているとか…。」

と台詞は続く。この続きは当然「お前も蝋人形にしてやろうか!」なわけですが、

「…お前も蝋人形に…してやらない。お前もお前も蝋人形にしてやらない。」

会場を指差しつつ絶妙なテンポで蝋人形になれないみなさん。最後のキメさえ「お前も蝋人形にしてやらない!」でした。
しかしギターが始まると会場が見事にひとつになってました。そしてここから発狂タイムの始まり。

お次は「昨夜人を一人殺した。だから後はもう何人殺しても同じだ。」のジャックザリパー。拳振り上げヘドバンでふらっふら。

ラストの曲は「THE END OF THE CENTURY」手振りをまったく分かっていない俺は周囲の人のやってるのを盗み見つつおどおどと(笑)
「また会おう」と言いつつ全員が下手側にはけて行く。

アンコール。
今まで衣装変えてなかったギタセクも衣装換え。ルークさんはキラキラスパンコールのロングジャケット。長官も黒でに胸にシルバーのラインが入った少し派手目のものにおめしかえ。
アンコールは長官がMC。その間和尚の脇にちょこんと胡坐をかくライさん萌え。

10万40過ぎのおっさんにこんなことやらしやがってひどい奴らだ!と煽る長官。まだ出て着てない閣下をみんなで呼んでくれ、と「でーもんかっかー!」とコール。
「声が小さいばか!」と叱られる(笑)エーさんいつからそんなキャラに(笑)

閣下が出てきて中央に立つ。
「今から我輩を中心にこの会場を二つに分ける!」といえば、もちろん「悪魔組曲」。冒頭のコーラスを二手に分かれてやるのだ。
エース側がおわって俺の居るルーク側。みんなの歌うメロディを参謀が弾いてくれる…が一番最後の音をちこっとはずしてしまう(笑)
難しいなおい、と苦笑しつつ何とかそのギターに合わせて歌ってみるもずっこける閣下。
会場全体でぴたっとハモる。そして始まる懐かしいメロディ。そしてDEAD SYMPHONYではおなじみ天地逆転唱法(三点倒立で足を打ち合わせながら歌う)も見られて満足。
閣下練習したんだろうなあ…逆立ち…(´▽`)

アンコール2度目。
構成員が出てきて殿下がゆっくりとカウントをとると始まったのは「GLORIA GLORIA」白い衣装も似合う閣下。
曲が終わりJAILにスポットが当たるとイントロの早弾きで場内大歓声。結構聞きたいという声を聞いてた「FIRE AFTER FIRE」アンコールはやっぱりハヤいのじゃないとね!と最後の力を振り絞るわけです。

「せーかく帰ろうと思ってたのに、帰って我輩の出るテレビの準備をして(ここらで番宣)いや我輩は寝るけど…何遍も何遍も呼び戻しやがって、嬉しいぜ!
アンコールの定番台詞も疲れからか結構普通になってました(^-^;;;こっちもクタクタだ(笑)
さて閣下は後半あたりからずっと間奏のときとか後ろで屈伸とかしてんなあと思ったら「動かないと足がつる」んだそうだ(笑)「会えたらあさってね」「ね」って!
と言うわけでオーラス。この曲を弾くのはJAILさん始めてで、何十回も練習して、おかげで閣下は歌詞を間違えなくなったそうな(笑)
そういえばまるきり脱退後の曲だもんな…え?ほかは?
参謀が羽毛のもふもふロングマラボーにアームカバーが超セクシー。

エルドラド、ものすごく大好きな曲で、聞けると思わんかった…。定番だけど、ラスミサのラストで、もうやんないかも、と思って…聞けた!聞けたよ!うわぁぁぁぁぁん・゚・(つД`)・゚・
サビのコーラスを歌う長官とか、最後に拳振り上げる長官とか、もう長官がステキでたまらんよー(号泣)

最後は階段が開いて、みんなそこから退場。

すべて終了の追い出しMCももちろん閣下が担当。久しぶりに会えたのは嬉しいけど、やっぱりまた終わりが来るから、少し寂しい。たくさんの嬉しいの中に、やっぱり少し寂しい。と繰り返し言っていた閣下の声には真情が籠もっていて、微笑みつつも少し感傷的に。そして最後に閣下直々にネタバレ厳禁を言い渡され、解散。

携帯の電源を入れたら時計は22時を指しておりました。ありえない。最長記録かも。

さて時系列に載らない思い出をつらつらと。
どっかのソロでジェイルさんとルクさんが交互にソロを弾いてて「ジェイル大橋!」「ルーク篁!」と閣下が名前をコールしてたんだけど、一発目、「ジェイル高橋!」って言わなかった?ねえ閣下?それはジェイルさんがオオハシタカシだから?
ギタセクが二人並んで弾くシーンが今回たくさん見られたのだけど、参謀と代官が向かい合って、こぼれんばかりの満面の笑みで弾いてるのにはときめいた。だってすごい嬉しそう&楽しそうなんだもん!
男のひと(悪魔か)の笑顔はいいね!

ルクさんとジェイルさんのMCコーナー。話を振るルークさんにすべて「…意外とねw 」で返すジェイルさん。可愛い。
今回ジェイルさん参加でどうだろう?と思ってたんだけどぜんぜんイケるっす!エース長官お休み時間ももちろんまああるんだけど気にならない!代官に釘付け!
細身でそれほど大柄でもなく顔の文様とかのせいかなんともかわいらしく思えてトキメキ。(あんまり男性にカワイイ連発するのもアレなんですが…(笑)


復活を見届けられて満足です!思い残すこと無し!
でも真剣に体力つけなくちゃと思いました…。